2025年3月22日 (土)

絵本の世界

かしの木では療育の様々な場面で絵本を活用しています。

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おおきなかぶの絵本です。ご存知の方も多いのではないでしょうか。

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お誕生会では職員とお母さんが皆の前で「うんとこしょ!どっこいしょ!」

「まだまだかぶはぬけません。」

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またある時は一緒に来ていたおにいちゃんたちも「うんとこしょ!どっこいしょ!」

「やっとかぶがぬけました!」

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お次はおべんとうバスの絵本です。

読むと絵本に合わせて「はーい!」と返事をする園児もたくさんいます。

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職員が手作りした大きなおべんとうバスの登場!

絵本よりも大きなバスの登場にびっくり。

さぁおにぎりさんたちが乗るよ!乗り遅れている子はいないかな?

これからもたくさん絵本の世界に触れていこうね。

2025年3月 7日 (金)

秋草学園短期大学の学生さんから手づくりおもちゃの寄付をいただきました!

2月中旬に秋草学園短期大学幼児教育学科の学生さんが作成した手作りおもちゃを届けてくださいました。

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音の鳴るおもちゃやボタン練習ができるおもちゃ、指人形などたくさんいただきました!多種多様な手作りおもちゃに職員も大興奮!「どうやって作ったんですか?」「これ作りたかったのに上手くできなかったんです!」などの声があがりました。学生の皆さんは1つ1つ丁寧に説明してくださり、たくさんの子どもたちのことを考えて作られたことがその表情からも伝わってきました。

 

そしていただいたおもちゃで早速子どもたちと遊んでみると・・・

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初めて見るおもちゃに興味津々!穴に入れるのを楽しんだり・・・

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職員の言う色を順番に紐通しをしたり・・・とても集中して取り組んでいました。

 

これからも大切に使って子どもたちと楽しく遊んでいきます。秋草学園短期大学の学生の皆さん、たくさんの素敵なおもちゃをありがとうございました。

2025年2月14日 (金)

外であそぼう!~園庭あそび~

とても寒い日もありますが、小春日和で暖かい日もありますね。

そんな日にはやっぱり外あそび!!

かしの木学園にはすべり台やブランコなどがある

園庭があります。

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ブランコ楽しい!

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Img_2713お店やさんごっこかな?

お友だちと一緒におうちで楽しめるようになりましたね。

自由にのびのびあそぶなかで

『楽しい!』をたくさん経験していきましょうね。

バレンタイン製作

2月14日はバレンタインですね。

しいのみ組ではバレンタインに向けた製作活動を行いました。

 

まずはみんなが大好きな『きんぎょがにげた』の絵本を読みました。

一生懸命きんぎょを探すおともだち。

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瓶の中に飴玉ときんぎょもみーつけた!

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製作では瓶の絵の中に飴に見立てたシールを貼っていきます。

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いろいろな色があってとてもきれい。

みんな集中して取り組みました。

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最後にきんぎょとメッセージを貼って完成!

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大好きな家族へありがとうの気持ちを込めて、プレゼントしました。

2025年1月17日 (金)

新年のつどい

かしの木では1月4日からお子さんたちが登園しています。

全クラスがホールに集まって新年のつどいを行いました。

♪ねんに一度のもちつき~の手あそびから始まります。

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職員による皿まわし!くるくる回るお皿を見てびっくり。

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♪たこたこあがれ~では保護者とお子さんに皆の前に出てやって見せてもらいました。

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親子で福笑いに挑戦。

皆の「右!」「上!」等の声かけをたよりに顔のパーツを貼っていきます。

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アンパンマンのお顔のできあがり!

新年のあそびを皆で賑やかに楽しみました。

今年もたくさん遊ぼうね!!

2025年1月 9日 (木)

土曜あそぼう会のお知らせ

令和7年2月1日(土)9:30~11:00に、今年度3回目の土曜あそぼう会を開催します。

今回は2月行事の「節分」にちなんだあそびを行います!

ちなみに今回の製作はこちら↓ (⌒∇⌒)

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寒い季節にはなりますが、楽しく、たくさんからだを動かして遊びましょう(^▽^)/

お申し込みはお電話になります(月~金:8:30~17:00 04-2942-4024)。

みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

※詳しくは添付した資料をご参照ください。

tirasi.docxをダウンロード

2024年12月20日 (金)

あわてんぼうのサンタクロース

あっという間に12月も下旬になりました。

12月と言えばクリスマス!

しいのみ組では「あわてんぼうのサンタクロース」の

パネルシアターをみました。

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曲に合わせサンタクロースや鈴、タンバリンなどのパネルが出てくる様子を

みんなとっても集中してみていました。

 

その後は、パネルシアターに出てきた楽器で遊びました。

まずは鈴を鳴らしてきれいな音を楽しみました。

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その後はタンバリンで遊びました。

♪あわてんぼうのサンタクロースの曲に合わせ

両手をよく使ってタンバリンを鳴らしました。

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もうすぐクリスマス。

みんなのところにもサンタさんがくるかなぁ・・・。

楽しみですね!

2024年12月 9日 (月)

出前講座に行ってきました

出前講座というのは所沢市社会福祉協議会で行っている職員が講師となって市民の皆様のところへ出向き、福祉に関する講座のことを言います。今回は「四季を彩るオーナメントづくり」の依頼があり、かしの木学園の職員が11月19日に伸栄小学校に行き、出前講座をしました。

オーナメント作成の前に困った時に頼れる場所があることや社協を身近に感じていただくことを目的として所沢市社会福祉協議会がどのような事業を行っているかをお話ししました。「これも社協なんだ・・・!」と驚かれている様子も見受けられました。

そして

職員が作り方を説明し、オーナメントの作成スタート☆

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新聞紙、段ボール、毛糸など身近にあるもので作ります。指先をたくさん使うので「指が疲れる~!」などの声もありましたが、みなさん雑談しながら製作を楽しんでいました。

2時間ほどかけてクリスマスオーナメントの完成!

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様々な色の毛糸を用意してくださっていたのでとても可愛らしい、個性あふれるオーナメントになりました!

出前講座の詳細は下記のURLからご覧いただけます。年間通してご依頼を受け付けていますので是非ご覧ください。

所沢市社会福祉協議会出前講座

2024年12月 5日 (木)

子どもたちがのびのび遊べる遊具を寄贈して頂きました!!

こんにちは!園長の北です。

12月に入りましが日中は暖かく、朝と夜は急に寒く・・・と寒暖差が激しい日が続きますね。

 

今回はかしの木学園に新しい遊具が届きましたお知らせです。創立50周年の節目にこのような素敵な

商品の寄贈が頂けるとは、感無量です!!

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手前にあるものは「巧技台ぼるだボード」!高さや角度を調節して運動を楽しむことができ、裏面

はフラットになっており斜面を上ったりおりたりと子どもたちの運動機能に応じて活用できます。

後方にあるのは「巧技台丸形はしご」!半円状のため通常のはしごとは違ったあそびが楽しめま

す。両端の台の高さを変えることにより様々な角度で楽しめる他「山型」「谷型」でも使用ができ

るため、こちらも子どもたちの運動機能に応じて様々な活用ができそうです。

2つのボードに合わせて緑とピンクの「巧技台」も頂きました。

寄贈して下さったのは「新所沢ロータリークラブ」「所沢ロータリークラブ」「所沢東ロータリー

クラブ」「所沢西ロータリークラブ」の皆様です。

Img_1637_2令和6年12月3日(火) 寄贈式の写真

早速子どもたちと使わせて頂きます!!ロータリークラブの皆様、子どもたちのあそびの様子を写

真を撮って後日お伝えいたしますね。本当にありがとうございました!!

2024年12月 2日 (月)

きょうだい児広場を行いました。

11月17日にきょうだい児広場を開催しました。

五組の親子が参加してくれてアドベントカレンダー作りを行いました。

12月1日からクリスマスイブの24日まで

毎日1つのお菓子が入ったアドベントカレンダー。

まずはお菓子を入れるブーツを折り紙で作っていきます。

折り紙をブーツの形に折って・・・・

Img_2061ひたすら折って・・・・

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折って・・・

その数、24枚。

ご家族で協力してひたすら折っていきます。

(これが結構大変)

できたブーツに日付を書いて

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お菓子を入れたら

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完成!!

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とっても素敵なアドベントカレンダーになりました!

参加されたご家族の方、ありがとうございました。

2024年11月25日 (月)

室内活動

急に寒くなってきましたね。

お天気の良い日はお外で遊ぶ時間もありますが室内でも色々活動しています。

製作活動ではお花紙を使ってぶどうを作ったり、クレヨンで描画をしたりしています。

Img_1282触ったことのないモール紐。よく見ていますね。

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クレヨンは色をじっくり選ぶお友だちもいます。

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身体を動かすあそびも楽しいね。ボールプールに太鼓を入れて音が鳴るのを楽しみました。

さらに寒くなりますが体調に気をつけながら元気に遊びましょう!

2024年11月12日 (火)

富岡地区文化祭に出展します!

11月16日(土)、17日(日)に富岡まちづくりセンターで富岡地区文化祭が行なわれます。

かしの木学園は、日々の療育の中で製作した作品を展示しています。

今回の展示にあたってかしの木学園で考えたテーマは「秋の食べもの」。

しいのみクラスでは「秋と言ったら‘‘やきいも”でしょ!」ということで、

さっそく製作に取り掛かりました。

まずは茶封筒に絵の具をつけたローラーで色づけ。

はじめは工程にドキドキして近づけなかった子も、手本をみてやってみようと手を伸ばしていました。

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色づけした茶封筒に新聞紙を詰めて‘‘やきいも”のできあがり!

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さて他のクラスはどんな「秋の食べもの」を製作したのでしょうか…

各クラスで製作した作品を取りまとめて富岡地区文化祭で展示します。

お越しの際はぜひ探してみてください!

秋の大運動会

暦の上では“冬”となり、今年は特に短い秋でしたね。

かえでクラスでは10月といえば秋。秋といえば“運動会”ということでクラスの活動の中で練習をしたり、他のクラスと合同で運動会をしました。

まずは会場準備ということで万国旗を製作しました。

指でのりを塗ってペタっと貼り付けたり、手型を葉っぱに見立てたり、、、たくさんの国旗ができました。

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万国旗も飾り、準備万端!!

運動会の種目はいくつか行いましたが今回は玉入れの様子を紹介します!

幼児クラス合同運動会。クラス対抗で行いました。

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赤組も白組もがんばれ!

勝負となるとみんな目の色が変わります!

良い勝負になり、引き分けでした!

とても盛り上がったので別の日には幼児クラスだけではなく乳児クラスとも対戦しました。いつもはクラスごとで活動していますが他のクラスの子たちと遊ぶ楽しさを感じられる会になりました。みんなで身体を動かすって楽しいね♪

2024年11月11日 (月)

所沢市長がかしの木学園を訪問されました!!

こんにちは!!園長の北です。11月に入り急に寒くなる日もあれば暑い日もあったりと、洋服選

び等色々難しい日が続きますね。

さて、去る10月18日(金)の出来事ですが、現所沢市長の小野塚 勝俊様が本園を訪問されまし

た。

かしの木学園で設立当時から大切にしていることや今の療育方針等をこどもの療育を見て頂きなが

らお話をすることができました。

かしの木の今を見て頂けたことはとても貴重でした。所沢市のこども政策の発展に少しでも寄与す

ることができれば幸いです。

これから秋を一気に通り越して、寒い冬が来ますね。健康第一でいきましょう!!

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2024年10月 8日 (火)

かしの木まつり!

9月14日(土)にかしの木まつりが開催されました。

おまつりは年長さんの太鼓からスタート!!

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たくさんの人に見守られ緊張しながらも立派にやり切りました。

さすが年長さんですね。

おまつりではワニワニパニックやサーキットなど楽しいあそびがもりだくさん。

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オレンジのTシャツを着ているのは、ボランティア団体『はっぴぃ』のお姉さん。

昨年からかしの木まつりのボランティアに来て、一緒におまつりを

盛り上げてくれています。ありがとう!

フィナーレはみんなで練習したマツケンサンバ!

トコろんと園長扮するキタケンも一緒に楽しくダンシング!!

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かしの木まつり、大盛況でした!!

2024年10月 3日 (木)

~かしの木学園50周年のあゆみ②~

かしの木学園は2024年(令和6年)8月7日に50年目の誕生日を迎えました。今回はこの50年間の運営において、設立当初からの理念と「親子活動」について取り上げたいと思います。


「好きなあそびをみつけたい!ひろげたい!」         

「こころもからだも大きく大きく育ちたい!」

設立当初、かしの木学園は「心身障害児母子通園施設」として運営が始まりました。「母子通園」とは、こどもの心身の発達において、乳児期において一番大切な愛着形成をし、保護者の方も通いながらこどもと一緒に思いっきり遊び、こどもの生活習慣を身につける術を知り、保護者が知らないこどものあそびを学び、保護者同士の関係も作り上げていくことが目的です。

設立から50年の月日が流れ、福祉は大きく変わりました。2000年には「措置」から「契約」へと移り、「利用者主体」でこどもの特性に合わせたサービスを選択できるようになりました。また世の中全体では核家族世帯が増加し、夫婦で共働きをされる方が多くなりました。このような家庭環境の変化が出てきた中でこどもを支え育てていくには、地域資源を活用することが必要不可欠になってきました。                     

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50年前、未就学児で主に心身に障害のある児が通所できる場所は「かしの木学園」と「松原学園」の2つしかありませんでしたが、2024年10月1日現在、未就学で主に心身に障害のある児が通所できる事業所は市内に18カ所もあります。それぞれの心身の特性に応じて事業所を選択してこどもが通えるしくみになっており、児童発達支援の専門性も高くなってきています。その中かしの木学園はこどもの成長・発達を促す療育が中心なのはもちろんのこと、主に心身に障害のあるこどもを育てる保護者に対してもサポートができるように「親子活動」を組み入れています。保護者の方が一緒に通うことは大変なことではありますが、自宅以外の場所でのこどもの成長を生で感じ、一緒に喜びあうことでこどもの自己肯定感は確実に高まります。一方で親子活動の大切さを繋いでいくと同時に、今の時代に合った保護者の支えになる為の新たな親子活動のやり方についても今後考えていく必要があると思います。

                                                             

かしの木学園 園長 北 敦夫 

2024年9月18日 (水)

楽しいね♪

9月になりましたが日中はまだまだ暑いですね。

いっぱい楽しんだプールや水あそびはそろそろおしまい。

室内で楽しく遊んでいます。

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室内のすべり台で「3・2・1!」の合図で滑ります。

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おもちゃに興味津々です。両手で自分の身体を支えることが上手になりました。

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マットの山を上ったらおもちゃを見つけました!

これからも元気に遊んで楽しいことを見つけていこうね。

2024年9月 2日 (月)

もうすぐかしの木まつり!

来月の9月14日はかしの木まつりが開催されます。

お祭りのフィナーレでは参加してくれたお友だち、

ご家族、職員全員でマツケンサンバを踊ります。

 

各クラスではかしの木まつりに向けて、

マツケンサンバの練習をしています。

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オリジナルのスティックを振りながら、踊ります。

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 音楽に合わせて、みんなノリノリで練習しています。

 

当日がとても楽しみです!

 

2024年8月22日 (木)

なつといえば・・・②

8月も中旬ですがまだまだ暑い日々が続いていますね。

暑い夏にピッタリのこの本、皆さんご存知ですか?

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なつといえば・・・・

”うみ” ”すいか” ”おばけ” ”ひまわり”などが描かれていて、

夏を感じさせてくれる一冊です。

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この本をもとに、かえで組では『なつといえば・・・』を探してあそんでいます。

この日は「なつといえば・・・ソフトクリーム!」

ソフトクリーム屋さんになって紙粘土のアイスを絞ります。

上手に絞るために、”手を開くこと” ”手にギュッとチカラをいれること”を頑張ります。

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さすが店員さん。お客さんの顔を見て、接客しながら絞ってくれています。

ソフトクリームの他にも

「なつといえば・・・スイカ割り!」

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♪スイカの名産地~ のおうたに合わせて、棒をギュッと握って上から下へ!

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上手に割れました。

暑い日々が続きますが、夏ならではのあそびをクラス内で楽しんでいます。

2024年8月 1日 (木)

~かしの木学園50周年のあゆみ~

 「かしの木学園」は2024年(令和6年)8月7日に50年目の誕生日を迎えます。開園してから今日に至るまで、所沢市社会福祉協議会の運営のもとで存続し、事業運営が継続できていることは、父母・地域の皆様・行政をはじめ、過去かしの木学園を立ち上げ、運営の中心となった歴代の園長様の多大なるお力があったからこそと感じております。この場を借りてお礼を申し上げます。

   ここに50年の歴史を書き綴るにはとても足りませんが、過去の記念誌の一部を抜粋しながら、かしの木学園の歴史を少し紹介したいと思います。

 1974年(昭和49年)8月7日、とても暑い日でした。その中多くの方の願いと力の結晶として「かしの木学園」がこぶし団地のはずれに開園しました。開園当初の正式名称は「心身障害児通園事業かしの木学園(当初記録より)」です。

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※こぶし団地のはずれに開園しました当時園舎の一部お部屋の写真

 1971年(昭和46年)には「精神薄弱児通園施設(現在:児童発達支援センター所沢市立松原学園)」が開園されましたが、この時には法的基準によって肢体不自由と重度重複障害児の多くは受け入れがされませんでした。その中で「障害の種別や年齢を問わない施設づくり」の理念のもと、1972年(昭和47年)11月には肢体不自由児の保護者によって「あゆみの会」が設立されました。その後所沢市の管理のもとで1974年(昭和49年)8月に「所沢市社会福祉協議会」の運営で「かしの木学園」はスタートしました。

 開園から12年後の1986年(昭和61年)に現在の園舎が完成し、所沢市の条例による「心身障害児通園」として第2のスタートとなりました。

 

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※現在の中富にあるかしの木学園の園舎

 その後障害福祉・児童福祉の分野においては、制度が徐々に充実していきました。現在のかしの木学園は「児童福祉法」に基づく「児童発達支援事業」として運営しており、令和4年度より「主として重症心身障害児が通う施設」として埼玉県からの認可を受け、引き続き「重症心身障害児」「医療的ケア児」の充実したサービス提供を展開すると同時に、昨今早期発見されている「発達障害児」「発達に遅れのある児」の早期療育にも対応しています。その中でも本園が一番大切にしていることは、療育と同時に父母の「子育て」も支援する「親子活動」であり、子どもの発達面や身体面、医療ケア面において保護者と一緒に考えて療育を進めていきながら職員一同頑張っているところです。

 現在50年目を迎えるかしの木学園の園舎の隣には、「所沢市立松原学園(現:児童発達支援センター)」が隣接しています。運営主体は所沢市の直営と所沢市社会福祉協議会とで分かれておりますが、現在は発達障害児・発達に遅れのある子どもにおいては、年少・年中になる段階から松原学園へ移行される子どもも多く、関わりを深めています。

 さて、ここでかしの木学園内のある一つのお部屋を紹介します。

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※かしの木学園内 父母室 兼 相談室

 このお部屋は数年前までは「父母室」という名称でした。

 かしの木学園には設立当時から「父母会」がありました。自らの手で施設を立ち上げ、充実した施設運営を存続させるため、父母同志が共同して子育てすると同時に、子どもをかしの木学園で療育する合間に、お昼休みの昼食の場を主として父母の交流に役立ってきた部屋です。多くの要望を行政に出す話しもたくさんされたと伺っております。卒園された園児の母親が今でも見学に来られることが多いですが、この部屋を見て当時の頑張りを懐かしまれており、「ここで育ったようなもの」という声をたくさん頂いています。

 時代が大きく変わり、福祉もサービスが主流となった為、父母自らが頑張るというよりは福祉に関わる行政や民間企業が地域を支えていく考え方に大きく変わり、現在かしの木学園では「父母会」はなくなっております。

 しかし、現在在園されている父母の方も「父母同士の交流がしたい」という要望は多く、職員も「日々の療育時間とは別に少しでも父母の交流が持てる場を提供したい!!」という想いから、学園の主催として年に数回「保護者交流会」を開催し、父母の願いに少しでも役立てられるよう企画しています。

50年前の設立当初からは大きく事業運営が変わってきているかしの木学園ですが、今も大切に受け継いでいることは

「好きなあそびをみつけたい!ひろげたい!」

「こころもからだも大きく大きく育ちたい!」

そして「今も昔も子育ては変わらない」ことを念頭に、子育てを頑張っている父母の皆様に伴走して子どもの療育の実践向上を目指し、今後も引き続き地域の皆様のお力を頂きながら職員一同前に向かって走ってまいります。

かしの木学園 園長 北 敦夫