『安心感の中で蓄えられる成長・発達のエネルギー』
かしの木学園は、子育ての割と早い時期に、不安を
抱えて利用を開始される親子が多い施設だと思います。
発達の遅れ・つまずき・偏りがみられるお子さんを
前にして、ご家族は、不安を抱えどうしたらいいのか
と、思い悩まれることもあったでしょう。そんな時に
出会った療育施設がかしの木学園。通い始めてみたら、
親子で毎回、あそんで・食べて・お昼寝しての繰り返
し・・・。これでほんとに大丈夫? 『療育』って、
何か専門的なことをやるんじゃないの? 直接そう聞
かれたことはありませんが、多くの保護者の皆さんが、
一度はそう思われたのではないかと思います。
しかし、今回で45回目の卒園・修了式を迎えるかし
の木学園は、「子どもたちの成長・発達のエネルギー
は毎日の生活の積み重ねの中にある」と自信をもって
お伝えすることができます。そして、毎日の生活のリ
ズムの土台を築くのが乳幼児期なのです。この時期を、
保護者の皆様の見守りの中で、遅れやつまずき、偏り
をしっかりと受け止めてもらい認められてのびのびと
過ごせることが、子どもたちの成長・発達につながる
大事な要素だと思います。「早く、早く」と大人の都
合や思いだけで突っ走っても、子どもたちは置いて行
かれます。その子、その子の成長のペースがあるのです。
日々の生活は、思うようにいかないことも多いでしょ
うが、試行錯誤をしながら子どもの姿に沿って見守って
ほしいと思います。その試行錯誤の過程でわたくしたち
保育者がご家族の相談に乗ったり、子どもたちとあれこ
れ試してみたりすることで、保護者の皆様のお役に立て
るのではないかと思っています。 年度末のこの時期、
子どもたちの弾けるような笑顔に出会うと、一年間の
積み上げの成果を感じます。子どもたちを見守り支え
たご家族の皆さんの成果でもありますね。
さて、今年度は2名のお子さんを学校に送り出します。
また、9名のお子さんが幼稚園や保育園、他の児童発達
支援事業所に移行します。親子で取り組んできた貴重な
日々を糧に、学校でそして移行先で頑張ってください。
これからも、ずっと応援しています。
最後になりましたが、かしの木学園の活動にご理解・
御協力をくださる関係機関や地域の皆様に、改めてお礼
と感謝を申し上げます。
園長 鈴木喜代子
今年の卒園児です。立派に成長しました。
かしの木学園嘱託医の章仁会 くさかり小児科様から
お祝いのお花をいただきました。
卒園、おめでとう!!
元気に小学校通ってくださいね!!