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2020年5月19日 (火)

身体図式をつくろう ②

つづき。

  身体図式をつくるということは、自分の脳にからだをマッピングすることです。
ですから、感覚刺激とそれに応じた運動を行っていくことで動作がだんだん獲得し
巧みになっていくのです。

では、かしの木学園の療育活動ではどうしているのか、ふれあい体操を例にお話します。

 

♫ジーかいてぽん体操

  この体操は手や足をよく擦る体操ですが、「さする」という感覚入力を入れることが重要です。さすり方、刺激の種類、方向、力加減、体の部位がいろいろありますが、重要なのは「さすった内容が子供に正確に伝わるようにする、かんじるようになる」ことです。つまり、「つよく押した」なら「つよく押された」、「少しこちょこちょした」なら「少しこちょこちょされた」ということです。もちろん乳幼児ですから、どう伝わっているかはわかりませんが、今やっていることは、正しい感覚を感じるための練習なんだと、大人が理解していることが重要です。つよく、よわく、中間、などなどいろいろな頻度、強さでやりましょう。

 

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♬にょきにょき人参さん。大根さん。!!

  大きく、手や足の関節を動かしてあげますよね、どんな動かし方をされているのか、筋肉の長さや、関節の角度の情報を脳に送っています。「動きを知る」という観点からだと、しっかり伸ばす、しっかり曲げるだけでなくいろいろな速度や角度で行うことが大切です。
 後半はいろいろな触り方をしますね。「♫あらって~(さする)」、「♫皮向いて~(ひっかく)」、「♫とんとん切って~(部分的におされる)」、「♫なべにいれ~(広くおされる)」など、触れた感じ、暖かさ、冷たさ、痛さ、くすぐったさ等、色々な感覚を感じてもらうことが大切です。 

(つづく)