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2024年10月 3日 (木)

~かしの木学園50周年のあゆみ②~

かしの木学園は2024年(令和6年)8月7日に50年目の誕生日を迎えました。今回はこの50年間の運営において、設立当初からの理念と「親子活動」について取り上げたいと思います。


「好きなあそびをみつけたい!ひろげたい!」         

「こころもからだも大きく大きく育ちたい!」

設立当初、かしの木学園は「心身障害児母子通園施設」として運営が始まりました。「母子通園」とは、こどもの心身の発達において、乳児期において一番大切な愛着形成をし、保護者の方も通いながらこどもと一緒に思いっきり遊び、こどもの生活習慣を身につける術を知り、保護者が知らないこどものあそびを学び、保護者同士の関係も作り上げていくことが目的です。

設立から50年の月日が流れ、福祉は大きく変わりました。2000年には「措置」から「契約」へと移り、「利用者主体」でこどもの特性に合わせたサービスを選択できるようになりました。また世の中全体では核家族世帯が増加し、夫婦で共働きをされる方が多くなりました。このような家庭環境の変化が出てきた中でこどもを支え育てていくには、地域資源を活用することが必要不可欠になってきました。                     

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50年前、未就学児で主に心身に障害のある児が通所できる場所は「かしの木学園」と「松原学園」の2つしかありませんでしたが、2024年10月1日現在、未就学で主に心身に障害のある児が通所できる事業所は市内に18カ所もあります。それぞれの心身の特性に応じて事業所を選択してこどもが通えるしくみになっており、児童発達支援の専門性も高くなってきています。その中かしの木学園はこどもの成長・発達を促す療育が中心なのはもちろんのこと、主に心身に障害のあるこどもを育てる保護者に対してもサポートができるように「親子活動」を組み入れています。保護者の方が一緒に通うことは大変なことではありますが、自宅以外の場所でのこどもの成長を生で感じ、一緒に喜びあうことでこどもの自己肯定感は確実に高まります。一方で親子活動の大切さを繋いでいくと同時に、今の時代に合った保護者の支えになる為の新たな親子活動のやり方についても今後考えていく必要があると思います。

                                                             

かしの木学園 園長 北 敦夫