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2018年5月17日 (木)

新しい訓練用具が入りました。(その1)

新年度をむかえたと思ったら、もう五月の中頃となってしまいましたね。
利用者の皆さんの発達支援に活躍してくれるリハビリ用品が届きましたので
紹介したいと思います。

ハートリーフ・ビープロン(Hart Leaf Bee Pron)
https://www.p-supply.co.jp/products/index.php?act=detail&pid=383

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”みつばち”のように楽しさとわくわく感を運んでくれます。
という触れ込みですが体を固定するベルトの位置調整がしやすく、
取り回しが楽なプロンボードです。
Prone(プローン)は、うつ伏せという意味で、
うつぶせの姿勢で立たせることができる器具です。
今まで使っていたものは、体に合わせて高さ調整をするのに、
いちいちねじを回して付け替えねばならず、複数の児童に対応するときの調整が大変でした。

今度のビープロンは調整機能がやりやすく、
素早く再調整ができるようになりました。
見た目もカッコ良いです。

本体には調整ノブが2つついていて、それを回すことで
簡単に本体の角度とテーブルの角度の調整ができて便利です。

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これは本体と、テーブルがほぼ直角になっています。

Img_0390_2これは本体だけ傾けてみました。

Img_0384本体を傾けて、テーブルは床と水平にしてあります。

取り回しも軽くなったので、廊下で走らせて遊べそうです。
(もちろん、安全に配慮したうえでですよ。)

先日、さっそく♪ドントン橋をやってみましたが、
スイスイと動いてくれて、乗ってみたお子おさんは
立って動くという新感覚を味わえたようです。

この、ビープロンンのもう一つの特徴は、テーブルと足置き台の強力なすべり止めです。
触ってみるとわかるのですが、しっかりと乗せた足をホールドしてくれます。
筋肉の緊張の具合によって、踵側に抑えを付けられるようにもなっているのですが
今のところ使わなくてもよさそうです。

プロンボードを使う目的は
①抗重力活動を経験できるようになります。
 体を支えるサポートがあることによって、
容易に体を起こした姿勢をとることができるので、
目線を高くした位置での活動が可能となります。
②骨盤や下肢の骨の発育を促します。
 重力方向の力がかかることによって骨の成長が促されます。
体を支える下肢、足底に荷重をかけやすくなります。
③体を伸ばしやすく、上肢の動きをひきだしやすくなります。
 脊柱を伸ばすと、頭も持ち上がり上肢の動かせる範囲が広がりますので、
上肢を使う活動がしやすくなります。

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使い勝手の良いプロンボードを有効活用していきたいです。