どうさのつながりを作ろう。
かしの木学園の登園を控えていただいてしばらくたち、子どもたちの変化も気になります。
今日は、ブログから発信できることを書いてみました。読んでみてください。
子供は発達に伴ってできることが増えていきます。積み木をつむ、かばんをかける、クレヨンを使うなど遊びや生活の中で、できることが広がっていきます。では、積み木を例にとってどうして積み木が積めるようになるのか考えてみましょう。1歳5ヶ月頃のお子さんの様子と仮定して、積み木をつむときの動作・手順を分析してみました。
①つみ木に興味を持つ。あそびたいとおもう。
②つみ木に近づく。つみ木に手を伸ばす。
③つみ木をもつ。
④別のつみ木を見つける。のせたいと思う。
⑤のせられそうな積み木を選んでもつ。
⑥倒れないか、どうしたらのるか試行錯誤する。
⑦うまくつめる。
⑧ヤッター!みてみて!
⑨もっと高くできるかな~?。もっとやってみよう!
ものすごくつっこみどころ満載ですがこんな感じで分けてみました。もちろん、年齢によってこの中の要素が大きく変わります。では、この中身をもうちょっと考えてみましょう。
①つみ木を認識する必要があるので、ものをしっかり見ることが必要です。見分けるために視界の広さ、奥行き、色を目で感じて脳に送ります。それに基づいて脳が、つみ木がどういうものかわかり(認知)、遊びたい欲求の動機づけがされます。そうそう、このとき運動面では目や首、体など身体のいろいろな部分を動かすこともしますね。
②遊びたいと思ったら、体を動かします。立つ、歩く、しゃがむ等の動作は自分と積み木との間に、ちょうどよい距離を作ります。
③つみ木と自分との距離は無意識のうちに測定して手を伸ばします。腕の重さは体重の1/16。手をのばすにつれ体幹や下肢に支える力が必要になります。クレーン車がアームを伸ばすとき地面にしっかりと支えを伸ばしていますよね。また、手の動きで意識するのは「つみ木をとる」ということで、動かし方、方向、手の使い方はほぼ意識しないで動かしています。
④ ①と同じです。
⑤「積む」ためには、ちょっと持ち方が変わると思います。2~5指でつまむでしょう。指先の力加減、触った感覚の他、土台の上半身、下半身、首が安定して、さっきより緻密に協調して運動していると思います。
⑥目、指、腕などからの感覚情報をもとに、水平、垂直、形、特徴を認知します。つみ木をのせるには、重心を意識するでしょう。より力加減、皮膚からの感覚、視覚を意識し手・腕を動かし、時には体幹の位置も調整します。③より感覚と運動の関連は密です。
⑦つみ木が手の感覚と視覚的に乗ったことを認知した段階で、指を開き、手をもどします。このときも体幹の安定が重要です。
⑧のったことがわかる。よろこぶでしょう。他人を意識して揉めてもらいたいと思うといった、感情・言葉・コミニケーションが働きます。
⑨次の動作・行動への動機づけになりますね。
つみ木遊びを例にとっても、①から⑨までの様々な要素がくさりのようにつながって一つの行動が成り立っていることがわかると思います。正常発達の過程ではだいたい積み木が積めるのは、1歳3ヶ月頃からのようです。このときの体の発達は一人で歩けるレベルです。つまり、首は座り、立ち上がることができ、二足歩行でバランスを取り、周囲の状況判断ができて移動することができ、つまずけば、反射的に手は開いて守る姿勢がとれるということです。
お子さんの発達段階は様々な要因で、でこぼこがあると思います。そのへっこんでるところはどこなのか、見極めて体操、設定遊び、読み聞かせ、園庭遊び、お昼寝等園での活動で伸ばしていきましょう。(つづきあり)